私の会計事務所・税理士事務所のお仕事経験

スポンサーリンク



先日本屋にいたら、「会計事務所の仕事」というテーマの本が出されていました。

確かTACだったかな?

このようなテーマでも出版できるんだなぁと感心しました。

私の場合は、中小零細の会計事務所の経験だけです。

ただ、少しでも税理士受験生や、これから会計事務所に就職を考えている方の参考になればと。

本日は私の経験から、仕事内容について書いてみようと思います。

第一の事務所 入ってビックリ!資産税特化型事務所だった!

 

私が最初に入所した事務所は埼玉県の事務所。

規模は社員は6人ほどですが、パートが20人近く。

いま思い出してもあの先生は経営者としてはかなり優秀だったと思います。

相当資産が残る経営の仕方でしょう(笑)

こちらが初の会計事務所だったのですが、JA(農協)とつながりがあることもあり、お客さんの大半が農家や昔からの地主。

つまり仕事内容の大半は農業・相続絡みで、法人も相続対策での不動産賃貸業が中心でした。

結局こちらには一年ほどしか勤めませんでした。

以前退職された方も「普通の事業会社の法人などを担当したい」という事だったという言葉を入所時に聞いたのをいま思い出しました。

最初から特化型に勤めるか、総合的な仕事をする事務所に勤めるかはよく考えましょう。

まぁそれ以上に、所長の説教が毎日3時間近くありまして…最後は精神的に危ない状態でした。

面接では入社させないと分からないという嘆きをよく聞きます。

しかし、働く側からしても所長の性格は30分の面接ではよく分かりません。

あまりに酷いならば早めに逃げて次に行くことをオススメ致します。

あ、あと「社会保険完備」って転職サイトの募集欄に出てましたが、厚生年金は入ってなかったですね。

うん、これは単なる詐欺です(笑)

私は独立を考えますと、最初から資産税特化型だけの勤務で終わらなくて良かったと思います。

余談ですが、私の友人はSPC(特定目的会社)専門の会計事務所に勤めてた時に

「年末調整はやったことないから分からない」

と言ってました。

特化型事務所に勤務してますと、有資格者でもそんな状態になることもあります。

少なくとも独立開業を見据えるならば、総合的に仕事ができるようにしておくのが良いでしょう。

確定申告期には無料相談に駆り出されますし、市町村の相談員をする時もありますから。

そして私も会計事務所は第二章に続きます…

第二の事務所 超絶自由な社風。だが、提案型の事務所に戸惑う

 

2番目に勤めた事務所が東京の日本橋の事務所。社員は6人ほどで、アルバイトが3~4人ぐらい。

社風は本当に自由でした。

ですが、それだけに自分の中で規律を保てないと大変な事になる事務所でした。

この事務所で私が覚醒したと言っても過言ではありません。

事務所のタイプには幾つかあると思うのですが、こちらの事務所はお客さんにドンドン提案をするような事務所。

記帳代行(お客さんから資料をもらって会計ソフトにひたすら入力する)は少なめ。

その代わり、月次で訪問する時には資料を作成して持っていく。

記帳代行中心の事務所の場合、とりあえず試算表さえ作れば及第点だったりします。

前の事務所はそもそも農家の方が中心なので、試算表には興味が無かったのですが(笑)

しかし、お客さんが自分でデータを入力している場合、こちらからはデータのチェックだけしているのであればほとんど価値が無い。

ではどうするかと言いますと、決算予測や分析、税制改正などを提供する。

優秀な経営者の方が多いので、正直入社当初はとても苦労しました。

何を話せば良いのか分からなかったですからね。そのため入社して3ヶ月ほどで担当の会社が1件解約に…。

結局私がこの事務所に勤めた4年間で、担当中に解約されたのはこの1件でしたが、これには凄く落ち込んだのをよく覚えています。

自分のサービスに満足がいかないから解約になったというのは紛れもない事実ですから。

だからここでよく考えるようにしました。

「どんな情報をお客様は欲しているか」「どんな資料を持っていったら喜んでいただけるか」

結局月次の報告が社長に対する一種のプレゼンのようだったなと。

実際に役員と社長を混ぜた報告会形式もありました。

20代の若造が40代~50代の大柄な人数名に囲まれるあのプレッシャーと言ったら。

それで役員同士でいざこざが始まったりなんかしたら本当に胃が痛くて(笑)

おかげさまでこの事務所で自信をつけ、独立するに至りました。

自信をつけた要因は他にもありますが、こちらはまた別に書きます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

私の経験が少しでもこれから就職される方への参考になれば幸いです。

時々いらっしゃるのですが、一般の会社に勤めていて会計事務所・税理士事務所に転職される方。

給料はまず「現状よりは下がる」と考えていた方が良いと思います。

私も初めてこの業界に就職した時、新卒で入ったシステム会社の初任給よりも低かったです。

というようなショックの準備もしておいた方が良いと思います。専門職ですからね。

とはいえ、実力主義なところもありますが、2社目では担当売り上げも超スピードで上げたので、年俸もガンガン右肩上がりではありました。

因みに1社目と2社目で転職活動した時に、女所長の事務所はかなりお金にシビアだという事を勉強しました。

 

「高橋輝雄税務会計事務所」では税務を初めとして、幅広く皆様の相談をお待ちしております。

==============================>
【近況など】
自宅から草加の事務所まではバスもしくは電車なのですが、自転車で通えなくもないなと。

自転車通勤デビューを果たすかもしれません。体重減らしに良いかなと。
<==============================

The following two tabs change content below.

高橋 輝雄

税理士・FP・元SE。 税理士界の諸葛亮孔明を目指して自己研鑽の日々を送る。 「税務・経営・自分の思考」を軸にHPとブログにて情報を発信。 情に厚く、大変涙もろい。ナイアガラの滝のように泣く。 更に詳しくは著者紹介

スポンサーリンク





高橋輝雄の節税テクニック本が発売されました

税理士の高橋輝雄が、主に中小企業の社長様をターゲットとした節税テクニック集をまとめた書籍を販売致しました。

kindleによる電子書籍本となります。kindleunlimitedを利用している方は無料でご覧いただけます。