スポーツでも独自のシュートフォームやフォーメーションがあるのと同様、
会社も千差万別。
社内の状況も本当に一つ一つで異なります。
先週打ち合わせしてきたクライアントのフォームを、
少々書きたいと思います。
少人数で雰囲気良く伸びてきたA社
A社は少人数ではあるが、業績は良い状態が続いていました。
なんと、創業当初から黒字の状態です。
しかしながら、今期はやや停滞気味。
私の方で数字を見ていても、なかなか固定費が足を引っ張り気味。
そろそろ社長の方で喝を入れないと単月赤字がボディーブローのように響くなと。
毎月のように社長には言っているのですが、
社長は「もう少し辛抱する」と言うばかり。
さすがに資金繰り的に厳しくなって来る前には
社長が自ら雷を落とすでしょうが。
今までが雰囲気が良くて好成績を残してきただけに
今からは厳しくできないという状態です。
これは「人的資源」の観点から見れば、業績が伸びている時はこのような環境は
好循環にはたらくわけですが、今のように業績が落ちてきた時にはとてもきつくなります。
社内の雰囲気を優先し、社長が優しすぎると、取り返しのつかない事になるでしょう。
会社は継続企業(ゴーング・コンサーン)が前提ですが、
なかよしこよしのサークル活動ではないという事に注意が必要です。
中小企業のようなオーナー会社であれば、
出資は社長の財産ですから、社長の資本がどんどん削られていくと。
社長が我慢するとは言ってはいますが、そのようなところを止めに入れるのも
税理士のやりがいの一つであると思っています。
とはいえ、立場はわきまえていますから、本業の問題点の指摘は、ほどほどにしています。
社長が優秀なので、大丈夫だろうとは思いますが、
状況によっては固定費の削減のためにリストラを考える必要があるかもしれません。
絶対的カリスマ社長のいる、社員数十名のB社
一方のB社はと言いますと、社員同士の仲はまぁまぁと言ったところです。
職業柄か、職人気質の人が多いのかなと。
あまり群れているのを見ません。
そのような集団をまとめているのが絶対的なカリスマを持つ社長。
顔は笑っていても目が笑っていない事もしばしば(笑)
それを社員も分かっているので、仕事では手を抜けません。
しかしながら、何も全てを恐怖で(?)支配している訳でもなく。
その秘密は、社長は社員の顔色一つで、その日の状態が見抜けるとの事でした。
朝から暗い顔をしていたら、
「体調が悪い」だとか、「家庭で何か問題があった」
というのを感じ取れるそうです。
これは社長がいつも(本当に毎日)社員の顔を見ているからこそだと思います。
数人でも難しいでしょうが、数十人単位の社員を把握する社長は立派であると思います。
私が会社を訪れて、その様子を見ていますと、日頃からの社長から社員への声掛けが半端な数じゃないという事が分かりました。
コミュニケーションを、単に効率の悪い無駄な作業である
と否定するものでないとは、この社長から学んでいる気がします。
まとめ
今日は私の大切なクライアントから2事例ほど書いてみました。
教科書通りの会社というのは、なかなか存在しません。
しかしながら、時には自分でこのタイプであると当てはめてみて
こちらからアドバイスさせていただくことも多々あります。
これからも色々な会社を見て、見識を広め、アドバイスできたらと思います。
「高橋輝雄税務会計事務所」では税務を始めとして、幅広く皆様の相談をお待ちしております。
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【編集後記】
曇ってはいますが、今日も暑いですね~。
外出のスケジュールが多く、自転車通勤が停滞気味です。
食事制限も導入して、早めに体をしぼります。
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高橋 輝雄
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